
本棚に並べた本の上に、行き場をなくした本がさらに横向きに積み上げられていく。 思い当たる方、そろそろ断捨離してみませんか?
ですが、本をなかなか捨てられない人が効率よく断捨離するためにどうしたらいいのか、分からないですよね。
そんなあなたに今回は、
- 本を断捨離する時の心構え
- 手放すべき本の基準
- 本を処分する方法
などについて詳しく解説します!
本が捨てられないのはナゼ?その心理とは
もったいないと思ってしまう
せっかく買った本なのに、一度も最後まで読まずに捨てるのは本当にもったいないといった罪の意識が働き、本が捨てられなくなることもあります。
すでに読んだ本でも、高価なものであれば捨てるのに躊躇してしまいます。
いつか読むだろうと思ってしまう
「いつか読もう」と考え、とりあえず本を捨てずに置いておいてしまうことがあります。 この場合の「いつか」は「いつでもない」に言い換えることができます。
本当に読みたいと思う本なら、どんなに忙しくても時間を見つけて読むはずです。
どんなものでも、「もったいない」「いつか・・・」と思ってしまいますよね。
しかし!
その意識がいつまでもあると断捨離できません!
なかなか難しいことですが、頑張って心の準備を進めましょう。
本を断捨離する3つの極意
1.ゴールを決める
断捨離に失敗しがちな人ほど実行して欲しいのが、「こうなったら断捨離成功!」というゴールを決めることです。
例えば、本棚をひとつ減らして「この本棚に収まらない本は処分する」など、具体的に目標を決めましょう。
そのゴールは、断捨離が終わったあともずっと目標として残しておくと、断捨離のリバウンドを防げます。
本棚がいっぱいになったら、新しい本を買う前に1冊処分するなど、ルールをつくるのもいいでしょう。
2.断捨離の途中で本を読まない
断捨離をする時に気をつけたいのは、途中で本を読んでしまうことです。
一度「処分する」と決めた本を読み始めると、昔その本を楽しんでいた時のことなどを思い出して、捨てられなくなってしまうことがあります。
単純に本を読み出してしまうと、いつのまにか時間が経って断捨離が全く進まないということもありますので注意です!
思い切りが大切
断捨離が上手くいかない人の特徴は、優柔不断で思い切りがないことです。
思い入れのある本を手放すのは勇気がいるのは分かりますが、断捨離すると決めたのなら、必要のない本は全て処分しましょう。
どうしても思い切れない場合は、思い出のある本は写真に撮って残しておいたり、売る予定がない雑誌の場合は切り抜きをして取っておくという手もあります。
3.断捨離のコツは本のジャンル分け!

では、大事なことを頭にいれてもらったところで、断捨離のコツを説明していきたいと思います。
まず、以下のようにジャンルをざっくり分けます。
ジャンル分け例
- ハードカバー
- 文庫本
- 漫画
- 雑誌類
- その他
量が多いジャンルから取り掛かると、スペースにゆとりができて後の作業がスムーズに進むのでおすすめです。
例えば漫画が一番多ければ、漫画をさらに作品別に分類し、いる・いらないを判断します。 まずはざっくりジャンルで選択していくことで、細かく見る必要がなくなります。 そうすると意外と思いっきり捨てることもできちゃったりします!
【10の基準】断捨離すべき本
それでは、ジャンル分けをして決まった後は次何をするのか?
「いる」と判断したジャンルの中にも、断捨離するべき本はあるはずです。 更に見定める基準はこれ!
【10の基準】
- 1年以上読んでいない本
- 一度も読んでいない本
- 途中で挫折した本
- 電子書籍化されている本
- 紙魚(シミ)が発生している本
- インクが薄れて文字が見えにくい本
- いつか勉強しようと思っている語学の本
- 雑誌
- 表紙を眺めても、どんな中身か思い出せない本
- 子供が小さい頃に読んでいた絵本
1.1年以上読んでいない本
昔は夢中で読んでいたけれど、もう年齢に合わなくなったり、飽きてしまって読んでいない本も処分するべき本です。
とはいえ、自分が本当に思い入れがある本や、ずっと大切に持っておきたい本まで処分してしまう必要はありません。
そのひとつの基準となるのが、1年以上その本を開いていないかどうかです。
本当に大切な本なら、たとえ内容を全て覚えているほど読み返していても、1年に1度くらいは開く機会があるはずです。
そうでない本は、もう役目を終えた本ですから手放すようにしましょう。
2.一度も読んでいない本
話題作や、表紙が気に入って衝動買いしたけれど、結局一度も読んでいない本が本棚にありませんか?
それこそお金を出して買ったのに、一度も読まずに捨てるなんてもったいないと思うかもしれませんが、そういう本を処分することこそが断捨離です。
「もう読まない本は買わないぞ」と心に誓って、潔く処分しましょう。
3.途中で挫折した本
有名な翻訳小説に手を出してはみたけれどやっぱり肌にあわず途中で挫折、古典に挑戦しようと本を購入してみたけれどどうしても読みづらくて挫折した、という経験はありませんか?
途中まで読んだページにしおりを挟んだまま、ずっと本棚のなかで眠っている本はこれを機にきっぱりと捨ててしまいましょう。
なんとなくラストが気になるから・・なんてとっておいても、結局読まないままです。 そんな本が何冊もあると、それだけで本棚のスペースが埋まってしまいます。
お金がもったいないなんて思わずに、手放すのが良い方法です。
4.電子書籍化されている本
最近では、電子書籍化されている本が多いので、思い切ってそちらに切りかえるのも手です。
電気書籍化されている本なら出先でも気軽に読めますし、何といっても本をしまっておく場所が必要ないのが大きなメリットです。
5.紙魚(シミ)が発生している本
テカテカと光っていて、大きさ1㎝くらいのフナムシのような虫が紙魚です。 本棚や書籍の近くなどに出没します。 特に夏場は多く発生する可能性があるので、要注意です。
紙魚を見つけたら、即断捨離しましょう。
6.インクが薄れて文字が見えにくい本
時間の経過とともに本のインクも薄れ、文字が見えにくくなる可能性があります。
古本にはよくあることです。
読めない本を持っていても仕方がないので、処分するのがベターです。
7.いつか勉強しようと思っている語学の本
誰でも一度は、「新しいことを勉強しよう!」と意気込んでテキストを買ったけれど、結局ほとんど使っていない・・なんてことがあると思います。
なんとなく罪悪感があって、「時間ができたら勉強しよう」と捨てずにとっておきがちですが、かなりの確率でもう使うことはありません。
何年も前のテキストは内容も古くなって結局勉強には使えないこともあるので、きっぱりと処分してしまいましょう。
8.雑誌
週刊漫画やファッション雑誌は鮮度が命なので、一度読んだらそう読み返すことがありません。
現在は、月額の読み放題アプリなども充実しているので、そちらに切りかえてもいいかもしれません。
9.表紙を眺めても、どんな中身か思い出せない本
試しに本棚の本を手に取って、主人公はどんな人でどんな内容の本だったか思い出してみてください。 内容が浮かんでこない本は、たいてい思い入れのない本です。
これも断捨離候補です。
10.子供が小さい頃に読んでいた絵本

絵本は知らないうちにたまり、本棚を圧迫します。
しかしながら全てとって置くべきかというとそうでもなく、お子さんが成長するとともに、小さい頃に読んでいた絵本は不要になります。
絵本を読んでいた当時を思い出すと手放すのに抵抗を感じるのもわかりますが、特別思い入れのある本以外は思い切って断捨離しましょう。
断捨離したら後悔しがちな本5つ
ここまで断捨離について話を進めていたものの、断捨離にしすぎて後悔した・・・。 という声も少なくないのが現実です。 よくよく考えて断捨離しましょう!
ちなみに後悔しがちな本は以下の5つです。
ポイント
- 価値の高い本
- 思い入れのある本
- 面白くて何度も読み返している本
- 本の装丁が気に入っている本
- 趣味の本
1.価値の高い本
昔出版された本でも、人気の本であれば復刊されたり新装版が出ることもあります。 でもそれ以外は、絶版になる可能性があります。
既に絶版になった本は、市場に流通しない希少価値の高いものなので、一度手放すともう手に入らないかもしれません。
そういった本は、手元に残した方が良いでしょう。
2.思い入れのある本
何かしらの思い入れがあって、この本を読むとやる気が取り戻せる!といった元気の源となる本はありませんか? または、この写真集を見ると落ち着くといった特別な写真集などはありませんか?
そういった本は、財産ですよね!
手元に残しておくのがおすすめです。
3.面白くて何度も読み返している本
購入後何度も繰り返し読んでいる本は、当然今後も読む可能性があります。 図書館で借りてきておもしろかったので購入したといった本も、残した方が賢明です。
4.本の装丁が気に入っている本
表紙・紙の手触りが良い、しおりのデザインが素敵、立派な箱に入っているなど、本の「装丁」が気に入っている本も手元に残しましょう。
電子書籍は手軽で便利ですがやはり味気ないので、装丁が気に入っている本は紙媒体で残しておく方が良さそうです。
5.趣味の本
鉄道の本、怪奇小説など、人には理解されないけれどとにかく好きで持っているという本は、是非残しましょう。
趣味は、生活に潤いを与えてくれます。
断捨離のススメ。いらない本を捨てるメリット
部屋が広くなる

書斎を作れるような大きな家でない限り、本が大量にあるとそれだけで自分の部屋が狭くなってしまいます。
思い切って本を断捨離すれば、自由に使えるスペースが増えて新しい趣味や楽しみを見つけるキッカケにもなりますね。
必要なもの以外を置かないのは、風水的にも良いことですよ。
掃除が楽になる

本棚の裏やベットの下など、本が収納してあると掃除がしにくいものですね。 ホコリがたまっているのを見て見ぬ振りをしている・・という人も多いと思います。 しかも、古くなった本には虫が湧くこともあるので注意しましょう。
本がなくなってスッキリすれば、掃除がしやすくなって自然と部屋がきれいになりますよ。
自分に必要な本が分かる

本を処分するのは胸が痛むかもしれませんが、自分がこれからも必要としている本と、そうでない本を仕分けすることは、これからの本選びに大きく役立ちます。
昔は好きだった本でも、今はほとんど読んでいないことに気づいたりもします。
断捨離が終わって、手元に残した本がどんな内容やジャンルなのかを分析するのも面白いですね。
本の衝動買いをしなくなる

自分に必要な本が分かると、本屋さんで何となく装丁やカバーデザインが気に入って買ってはみたものの、一度も読まないで終わってしまった・・何てことがなくなります。
また、本の数が減ると手元にある本をしっかり把握できるので、同じような内容の本を衝動買いしてあとで後悔することもありません。
本の断捨離は、余計な出費を抑えることにも役立ちそうですね。
断捨離が終わったら・・・本を処分する方法

本を処分するには、捨ててしまう場合と、売ってお金に変える場合の2種類の方法があります。 それぞれの方法にメリットデメリットがあるので、自分に合った方法で処分しましょう。
本を捨てる場合
自治体にゴミとして出す
メリット
- 指定場所に出すだけで回収してもらえる
デメリット
- 同じ大きさや種類のもの同士を紐で縛ったりなど、めんどくささがある
- たくさん本がある場合、指定場所まで運ぶのが大変
本は紙ですが資源物扱いになるので、きちんと束ねて資源ごみの日に出します。(雑誌も同様) こうした資源ごみの日に処分する場合、自治体ごとにルールが決まっているので、確認することが大切です。
捨てる日はもちろんのこと、束ね方なども指定がある自治体もあります。 事前にきちんと確認しておきましょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者なら、どれだけ大量の本があっても家まで回収に来てくれるので、自分で運ぶ必要がありません。 本以外の不用品も一緒に回収してくれるので、家中の断捨離ができます。
ただし、安心して依頼できる良心的な業者ばかりではないので注意して下さい。 料金のシステムが明確で、事前にしっかり見積もりを出してくれる業者を選ぶようにしましょう。
本を売る場合
メリット
- その場でちょっとしたお小遣い程度のお金にかえてもらえる
- 急いでいる時にすぐ査定してくれる
デメリット
- 店舗によっては値段がつかない物のある
- 買い取ってくれるにしても、1冊数十円程度の値段しかつかないことも多い
- たくさんある場合、本屋まで持っていくのが大変
本を売るといえば、近所の古本屋に買取ってもらう方法がもっとも一般的です。 その場で査定してくれて、すぐに買取代金が手に入るので、急いでいる人にぴったりの方法ですね。 ただし、本の量が多い場合は、店舗まで運ぶ手間がかかります。
また、アルバイトが本の査定をすることも多いので、価値のある本に高値がつきにくいというデメリットもあります。
オークションで売る
メリット
- 自分の売りたい納得できる値段をつけて販売することができる
- うまくいけば、高値で買い取ってくれることがある
デメリット
- 梱包や発送が手間
- 人によっては落札者とのやり取りが面倒だと感じることも
プレミアがついている本や限定本などは、オークションで買った値段の何倍もの価値がつくことがあります。
面倒な点もありますが、自分で直接売れるので楽しくもあります。
発売されたばかりの雑誌や書籍、ベストセラーや直木賞・芥川賞を受賞した作品などは買い手が付きやすいです。
自分で落札者とやり取りをしたり、発送する準備などをする手間を惜しまなければ、おすすめできる方法です。
ネットショップで売る
メリット
重い段ボールを運ぶ必要がない 家から一歩も出ることなく、買取終了となる 査定が高め
デメリット
- 値段をこちらでつけることはできず、買取業者に一任することになる
ネット上で申し込みをして、不用品を取りに来てもらうだけで売買が成立するネットショップを利用するという手もあります。
本を運ぶ必要がなく、査定も専門の知識がある人が行ってくれるショップがあるので、価値のある本は高価買取してもらえるチャンスがあります。
また、店によっては段ボールやガムテープを無料で貸してくれる店もあり、至れり尽くせりです。
ただし、査定から入金完了までに1週間以上はかかるショップが多いので、すぐにお金を手に入れたい人には向きません。 ですが店舗での人件費がかかっていない分、査定額は高めになることも。
本を売るのにおすすめのネットショップは?
ネットショップを使うのが初めてで不安・・という人に、初めてでも利用しやすいシステムのおすすめネットショップをご紹介します。ネットオフ

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まとめ
読書家さんがいざ断捨離を決行してみると、どれも処分しがたく中々進まないということがあるかもしれません。
しかしながら、断捨離により自分にとって必要な本のみを残すことで、自分の本当に大切なものが見えてくることもあります。
山積みになった本を見てため息をついている方、ぜひこの記事を参考に断捨離してみて下さい。 すっきりするだけでなく、思いがけず自分を再発見できるかもしれません!